STARラベル活用ガイドライン

STARラベルの定義

STARラベル(正式には「出荷・輸送・荷受一貫ラベル」と称する。)は、製造・生産、卸売、小売などの複数の事業者間で移動する物資(荷物または貨物)(以下、「荷物」と称する。)に対し、出荷時にその輸送単位(注:1)に取り付けられ、輸送単位の識別、出荷、仕分、荷受などの物流業務において関係する事業者間で共通に使用するラベルをいう。

本ガイドラインでのSTARラベルは日本国内で出荷され、かつ荷受される国内物流に関する輸送単位(荷物)を対象としているが、基本的にはISO 15394(注:2)に準拠したものとして作成しており、国際物流と整合の取れたものとなっている。

STARラベルは、出荷業務のある段階で輸送単位に取り付けられ、それ以降の出荷業務、輸配送業務、中継業務、荷受業務などにおいて輸送単位で取り扱われる作業に広く使用できる。
本ガイドラインでは、工場内の部品搬送、物流センター内の荷物移動など、同一企業構内に閉じた製品や荷物の移動は対象としない。

注:1
1次元シンボル、2次元シンボル、無線タグ(RFID タグ)など
注:2
輸送単位とは、出荷者、中継者、荷受者などが、輸配送者と受け渡しする荷物の単位をいい、段ボール箱、通い容器、平パレット、ロールボックスパレット、貨物コンテナなど様々な形態がある。

STARラベルの体系

輸送単位

本ガイドラインでは、複数の事業者間で出荷、仕分、輸送、荷受などの荷物の移動に関わる業務において荷物を取り扱う単位を「輸送単位」(transport unit)と称する。したがって、輸送単位は、輸配送者が荷物を取り扱う単位を示し、必ずしも倉庫などにおける商品の保管単位を示すものではない。

輸送単位は、輸送作業において取り扱われる物資の単位で、代表的な形態は以下の3レベルを想定する。

最小輸送単位 荷物を取り扱う最小の単位、通常は輸送梱包。
(例)段ボール箱、通い容器、ドラム缶など
パレット 複数の最小輸送単位をユニット化したもの。
(例)平パレット、ボックスパレット、シートパレット、特殊パレット(エアパレット、防振パレット)など
貨物コンテナ 複数の最小輸送単位またはパレットなどを格納する容器。
(例)鉄道コンテナ、海上コンテナ、航空コンテナなど
ライセンスプレートナンバー

輸送単位に対して、一つのユニークなライセンスプレートナンバー(以下、「LPN」と称する。)が付与される。すなわち、一枚のSTARラベルに一つのLPNが記載される。LPNにより、世界中の輸送単位をユニークに識別することが可能となる。 輸送単位がより大きな輸送単位に集合化された場合には、その集合化された輸送単位に対して新たなLPNを付与する。 日本国内における代表的なLPNの構成例を下記図表に示す。

【図1】STARラベルの適用範囲の例
STARラベルの適用範囲の例

STARラベルの媒体/レイアウトサンプル

STARラベル・コンテンツを格納する媒体には、印刷媒体(光学的媒体)と電子媒体がある。印刷媒体には、手書き文字なども含むものとする。印刷媒体の代表的なものは紙であり、電子媒体の代表的なものは無線タグ(RFID タグ)である。印刷媒体には、文字(英数字、漢字、カナ、記号)、会社ロゴ、1次元シンボル、2次元シンボルなどが記載される。

【図2】コンテンツ格納領域とレイアウトサンプル

コンテンツ格納領域とレイアウトサンプル
(1)
輸配送者用領域
荷届先情報
出荷場所情報
個口数
着荷指定日時
輸配送者のキー情報(運送送り状番号)
(2)
荷受者用領域
物流商品コード
荷受者のキー情報(発注番号)
(3)
出荷者用領域
製造番号
賞味期限
商品数量
出荷者のキー情報(出荷番号または納品番号)
STARラベルの取付位置
(1)
STARラベルを、損傷の危険が最も少ない適切な箇所に取り付けること。
(2)
STARラベルを、輸送単位の底部と平行に配置し、見読情報とともに輸送単位の面に取り付けること。
(3)
STARラベルの端の部分を、輸送単位のどの端からも3.2cm 以上離して取り付けること。
(4)
輸送単位の隣接する2つの面に同一のSTARラベルを取り付けること。
ただし、取引関係者相互で合意した場合は、1つのSTARラベルのみでよい。
(5)
宅配運送事業者の場合は、出荷者・荷受者情報に加えて輸送単位の上部に輸配送者情報を記載することが必要かもしれない。

【図3】パレット化荷物のSTARラベル取付位置
パレット化荷物のSTARラベル取付位置

【図4】輸送梱包のSTARラベル取付位置(高さ1m以下の輸送梱包)
輸送梱包のSTARラベル取付位置(高さ1m以下の輸送梱包)

この他、詳細はガイドラインPDF版をご覧ください。

STARラベルの適用範囲

STARラベルは、荷届先の決まった荷物が出荷者によって出荷され、輸配送者、中継者などを経由して、荷届先として指定された荷受者に届けられるまでの荷物のハンドリング業務に使用できる。
製造業から出荷された荷物が卸売業に一時保管される場合は、製造業出荷時に荷物に取り付けられたSTARラベルは、通常は卸売業でその役割を終える。小売業からの注文により卸売業出荷時に新たにSTARラベルが取り付けられ小売業に届けられる(ケースA)。
製造業出荷時に荷届先として小売業名が決まっている場合には、STARラベルは卸売業を通過して小売業に届けられるまで使用可能である(ケースB)。

【図5】STARラベルの適用範囲の例
STARラベルの適用範囲の例

STARラベルの活用場面

STARラベルの活用業務

STARラベルは、STARラベルを貼付した以降の出荷業務、輸配送業務、中継業務、荷受業務などに使用できる。STARラベルは、事前出荷明細情報、輸配送依頼情報、出荷依頼情報、入庫予定情報などのEDIメッセージと連携して使用すると、より効果のある使い方ができる。STARラベルを活用できる主な作業を以下に示す。

(1)
出荷業務
出荷仕分、発送検品、積付け、輸配送者への荷渡確認
(2)
輸送業務
出荷者からの荷受確認、車両への積込み、輸送仕分、荷卸、中継者への荷渡確認
(3)
中継業務(卸売業物流センターなどで保管されず通過するケース)
輸送者からの荷受確認、荷受検品、中継仕分、発送検品、積付け、配送者への荷渡確認
(4)
配送業務
中継者からの荷受確認、車両への積込み、配送仕分、荷卸、荷受者への荷渡確認
(5)
荷受業務
配送者からの荷受確認、荷受検品、入庫仕分、格納検品、格納(陳列)
小口荷物

荷物の小口化・多頻度輸送が進んでおり、また1つの梱包に異なった商品を詰めた混載梱包の荷物も多くなっている。これらの荷物ハンドリングの効率化を図るためには、輸送単位1つ1つをユニークに識別するためのSTARラベルの必要性がますます高まっている。
メーカーからの1回の出荷量が多い荷物(例えば、日用雑貨品、加工食品などの大衆消費財)については、ラベル貼付の手間を省くために物流商品コードなどを商品梱包にソースマーキングして特定の荷扱い業務に使用するケースが見られる。また、荷物の識別に通い容器番号、ロールボックスパレット番号を使用するケースも見られる。
これらの物流商品コード、通い容器番号、ロールボックスパレット番号などは、輸送単位を識別するための手段という意味で、STARラベルの機能の一部を代行するものである。ただし、物流商品コードは輸送単位を1つ1つ識別することはできないことに注意を払う必要がある。

一般貨物輸送

STARラベルは、出荷者や荷受者だけでなく輸配送者も共通に使用するものである。貸切貨物輸送で毎日決まった商品を荷届先に配送するような場合には、STARラベルに輸配送者向けの情報はほとんど必要ないかもしれない。しかし、一般には、輸配送者と出荷者・荷受者との荷物の受け渡し確認や輸配送作業のために、運送送り状、配送伝票などの補助帳票を使用しコストや時間を費やしていることが多く、これらの機能をSTARラベルに盛り込んでいくことにより、伝票レスによる荷扱いの効率化を図ることが可能となる。

STARラベル活用ガイドラインのより詳しい内容については、以下のパンフレットをご参照ください。

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