物流コストはもう下げられない?

先日、2012年度の物流コスト調査結果を発表しました。

これによると、売上高物流コスト比率は4.72%ですが、
ここ数年はほぼ横ばいといって良い状況です。

振り返ると、90年代に運輸業界で規制緩和が行われ、
トラック会社の参入が増え、運賃は下落が進みました。

結果、ドライバーの給与などは、昔に比べるとかなり低い水準にあるのが実態です。
一方で、燃料費は長期的に増加傾向にあります。
従来、トラックの運行原価の1割が燃料費とされていましたが、
燃料費の水準の上昇が続けば、これが15?20%に達することが想定されます。

このような状況を鑑みても、物流コストの管理は厳しい状況にあると言えるでしょう。

しかしながら、マクロ的にはともかく、個別企業レベルで見た場合に、
「コスト削減の余地がない」とまで言える企業は限られているのではないでしょうか。

運賃(単価)の値下げはなくとも、ロジスティクスの仕組みの変革の余地が
残されている会社は少なくないと思われます。

 ・物流ネットワークの見直し
 ・サービスレベルの見直し
 ・包装・商品設計の見直し などです。

以上のような観点からのコスト削減についても、研究会でご紹介できればと思います。